この記事では、JVKE(ジェイク)の”Golden Hour”の歌詞に出てくる英語表現を解説しています。日本語の感覚では訳しにくいものを、英語ネイティブのバイリンガル、アミノくんと一緒に見ていきます。
曲を聴く
“Golden Hour” – JVKE
golden hourとは?
曲のタイトルになっているgolden hourとは何のことでしょう?
golden hourとは、光が柔らかみを増して金色を帯びる、日の出直後や日没前の時間帯のこと。
この時間帯は、写真撮影や映画撮影に最も適していると言われています。
golden hourは、人生の中ですべてが完璧に感じられる特別な瞬間や時間を意味する比喩としても使われます。特に、音楽や映画などでは、一般的に使われてきているようです。
どんなことを歌っているの?
JVKEの“Golden Hour”は、冒頭の歌詞をみると、曲の意味を察することができます。
It was two lovers.
恋する2人だった。
“Golden Hour” – JVKEより
恋人同士だった(過去形)2人が曲に登場します。
“Golden Hour”は過去の恋の思い出を歌った曲です。
愛する人と一緒にいて、その存在の輝きに浸っている瞬間を描いたラブソング。
恋をして、心をときめかせてくれる人と一緒に過ごすことで得られる喜びや幸福感を歌っています。
ピンややオレンジの空、光と輝き、ゴールデンタイムなどを用いた表現が、夢のようなロマンチックな雰囲気を演出しています。
曲の意味をざっくりとまとめてみるよ
2人が恋人同士だったときのことを思い出す
車の中で、フランク・オーシャンの”Blonde”を聴きながら
お互いにどんどん惹かれていく
ピンクとオレンジに染まる空の下
childishな気分になって
ドナルド・グローバー(”Childish” Gambino)の曲が聴きたくなったけど、持っていない
2人であてもなく車を飛ばして
夏の日々を駆け抜けていく
数分が数時間に感じる
心から愛する人と2人きりだった
輝く君をみるのに光はいらいない
君のゴールデンアワーだ
時間がゆっくりと流れていく
君が輝く時間の中で
英語のニュアンスをつかむ
ここからは、歌詞全体を見て、英語の意味とニュアンスを掴んできます。
Missed call
Missed call from my mother
母親からの不在着信
“Golden Hour” – JVKEより
Missed callは「取られなかった電話」ということで、「不在着信」のことです。
Where you at?
Where you at tonight?
今夜は、どこにいるの?
“Golden Hour” – JVKEより
Where you at?は「(今)どこにいるの?」という意味です。be動詞の「are」が省略されています。
テキストメッセージでもよく使われてる表現です。
see you ~(動詞)
I don’t need no light to see you shine.
輝く君を見るのに光はいらない。
“Golden Hour” – JVKEより
曲を聴いていて「I don’t need no light to see you. “Shine!” 」かなって一瞬思った
I don’t need no light to see you shine.が英語としては自然だね
「I don’t need no light」灯りはいらない、「to see you shine」輝く君を見るのに、となる
君自体が輝いているから夜の暗がりでも君のことが見える、というわけだ
see you +原型動詞/現在進行形
「see you +<原型動詞/現在進行形>」は「<~をする/~している>あなたを見る」という意味です。
I saw you get in John’s car.
あなたがジョンの車に乗るのを見た。
I saw you walking down the street.
あなたが道を歩いているのを見かけた。
Feet up on the dash.
“Feet up on the dash.”
ダッシュボードの上に足を投げ出す。
“Golden Hour” – JVKEより
車に乗ってリラックスしている様子を表している
Driving nowhere
Driving nowhere fast.
あてもなく車を飛ばす。
“Golden Hour” – JVKEより
「Driving nowhere」は、「あてもなく運転する」「あてもなく車を走らせる」という意味です。
Burnin through
Burnin’ through the summer.
またたくまに夏を駆け抜ける。
“Golden Hour” – JVKEより
夏を来る日も来る日も開放的に思い切り楽しんで過ごしているイメージ
「Burn through」は、「勢いよく消費・消化しきってしまう」「完全に通過する」という意味です。
いくつか例文を見てみましょう。
The company was burning through its budget, spending money on lavish parties.
その会社は豪華なパーティーや無駄な出費にお金を費やして、予算を使いきっていった。
He burned through his inheritance on extravagant purchases.
彼は贅沢な買い物をしてあっという間に遺産を使い果たした。
She was the baddest
She knew she was the baddest.
彼女は自分が最高だってわかっていた。
“Golden Hour” – JVKEより
baddestって「最悪」っていう意味かと思った
そういう意味でも使うけど、「最高」「素晴らしい」「すごい」の意味でも使うよ
文脈によるのか?
この曲の場合は、彼女のことを誉めているから、baddestは「最高」という意味で使われている
彼には、彼女が自身に満ちていて輝いて見えたのかもね
歌詞の全文和訳
JVKEの“Golden Hour” の和訳は、『洋楽の歌詞を和訳しているブログ』で公開しています。