この記事では、英語ネイティブのバイリンガル・アミノくんと一緒に、チャーリー・プースの”Light Switch”の歌詞の細かいニュアンスをつかんでいきます。
多彩な英語表現と曲を楽しみましょう!
チャーリー・プースが”Light Switch”の制作プロセスを自身のTikTokで公開して話題になりました。
その甲斐あってか、Youtubeで公式MVが公開されて3日目にして、再生回数660万回超えの大ヒット!
歌詞に散りばめられている暗喩
”Light Switch”の歌詞には、難しい英単語やイディオムは使われていないけど、メタファー(暗喩)がいくつか出てきます。
それらメタファーは、日本語の感覚だと理解するのが少し難しいかもしれません。
では、英語ネイティブはどう捉えるのでしょうか?
1歳から大学までアメリカで過ごした英語ネイティブのアミノくんに説明してもらいます。
どんなことを歌っているの?
“Light Switch” – Charlie Puth
歌の主人公を知る
曲のストーリーが集約されているサビをチェック
You turn me on like a light switch
When you’re moving your body around and around
Now I don’t wanna fight this
You know how to just make me want you
You turn me on like a light switch
When you’re moving your body around and round
You got me in a tight grip
You know how to just make me want you
charlie Puth “Light Switch”
サビを見ると、ベッドの中で彼女が積極的な様子がわかる
When you’re moving your body around and round
メタファー(暗喩)とは
”Light Switch”の歌詞には、メタファーがいくつか使われています。
歌詞をレビューする前に、メタファーとは何かを簡単に説明します。
メタファー(metaphor)は、隠喩、暗喩ともいい、比喩であることを明示する形式ではないものを指す。
直喩は「~のようだ」と、あるものに例えているのが明確にわかる。
一方、暗喩は「~だ」という例えではない表現となっている。
Wikipedia「メタファー」より
直喩と暗喩の例
執念深い人のことを指して
《直喩》彼女は蛇のようだよ。
《暗喩》彼女は蛇だよ。
英語のニュアンスをつかむ
「その文」が暗喩である場合、ネイティブはその文を聞いて何を想像するのでしょうか。
この曲の歌詞のどれが暗喩か、アミノくんに教えてもらうまでわからなかった!
それでは、歌詞を見ていきます。
英語のニュアンスをつかんで、表現の幅を広げていきましょう。
何かを止める
I’m gonna walk away.
もうお終いにするよ。
ムラムラさせられちゃう
You turn me on.
あなたは私をその気にさせる
メタファー①
When you’re moving your body around and around.
君が体を絡ませて転がっているとき
このフレーズはメタファーで、性的な行為の置き換えだよ
全然わからなかった!どうして、暗喩だとわかるの?
歌詞のほかの部分とあわせてこのフレーズを聴くと、彼女が身体を絡ませてきて、その気にさせられて、そのままなし崩し的にヤッてしまうという状況を想像する
英語ネイティブはピンとくるんだ。私は彼女が誘うように踊るのを想像した
メタファー②
I can’t stay mad when you walk like that.
君がそんな風に振る舞っても、惚れた弱みで怒れない
you walk は「君は歩く」と言っているわけではないんだ
「君がそんな風に歩いても、僕は怒れない」じゃないの?
「そんな風に行動する、そんな風に振る舞う」ということを言っている。君がそんなふうに振る舞っても、僕は怒ることができないということ
確かにそのほうが「歩く」と解釈するよりも、I can’t stay madとつじつまが合うわ
「I can’t stay mad.」は「好きな相手には甘くなってしまう」の決まり文句です。
日本語でいうところの「惚れた弱み」
曲の解釈のまとめ
”Light Switch”は、セフレに振り回されて葛藤する男の歌です。
彼は彼女とちゃんとした(彼氏彼女みたいな)関係を望んでいるけど、彼女のほうが軽い感覚でいつでも去ったり戻ってきたりしている。
彼はそれに不満を抱いていて関係を清算したいけど、つい肉体的な誘惑に負けてしまい、彼女との関係を断つことができないでいる。
歌詞の和訳
全文和訳は こちらで公開中。
曲作りエピソード
チャーリー・プースがTikTokで公開した動画のひとつに、”Light Switch”の出だしをなかなか決められないシーンがあります。
最初は「7時30分」だった
”Light Switch”の出だしが上手く作れずに焦るチャーリー!
共同制作者のJake TorreyとJacob Kasherに助けを求めます。
チャーリーが最初に助けを求めたのは、Jake Torreyです。
Jake Torreyはメロディーのアイディアを提供しながら、”7:30″と歌っています。
次に助け舟を出したのはJacob Kasher。彼は”11:30″と歌いました。
それが歌詞が採用されて、曲が出来上がり!
完成した”Light Switch”の出だしです。
Why you callin’ at 11:30
なんで、11時30分に電話してきてんの?